大谷 見えた世界一への道筋!エンゼルスで1試合先発→侍で3.10韓国戦 合宿不参加も調整不安なし

[ 2023年2月5日 05:00 ]

侍ジャパンの大谷翔平
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 世界一への道筋が見えてきた。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンのエンゼルス・大谷翔平投手(28)は、代表合流前に米国で1試合先発することが3日(日本時間4日)、分かった。フィル・ネビン監督(52)が明かした。27日までの宮崎合宿参加は絶望的で、米国で自身の調整に専念して決戦へ向かう。

 ネビン監督は大リーグ専門局MLBネットワークのラジオ番組で大谷の2月のプランについて明かした。WBC出場組は13日(日本時間14日)までにキャンプ地のアリゾナ州テンピに集合し、バッテリー組は15日(同16日)にキャンプインする。「キャンプ序盤はエンゼルスで過ごし、日本への帰国前に1度先発する」と明言した。

 エンゼルスのオープン戦は25日(同26日)の敵地でのマリナーズ戦から始まる。慣れ親しみ登板が有力な本拠地では26日(同27日)ホワイトソックス戦、27日(同28日)ジャイアンツ戦、3月1日(同2日)ブルワーズ戦が組まれ、いずれかがターゲット。2、3イニングで30~40球程度がめどとなる。

 大リーガーは侍ジャパン壮行試合の2月25、26日のソフトバンク戦、3月3、4日の中日戦には出場できない。3月上旬に帰国して代表チームに合流後は、実戦は踏まずに本番へ向かう。時差ぼけ対策も必要となり、米オープン戦登板から中7日以上と万全を期して、1次ラウンド最大の難関となる3月10日韓国戦に先発できる。

 登板が有力な3チームは、いずれもWBCの各国代表選手たちがそろう。ホ軍は19年首位打者で米国代表のアンダーソンや、大リーガーとしてキューバ代表初選出のモンカダとロベルトが打線の中軸。ジ軍はベネズエラ代表で内外野こなし打撃も鋭いエストラダを擁する。ブ軍は体重116キロの巨漢で昨季リーグ5位35本塁打のテレスがクリーンアップに座る。イスラエル代表にも予備登録されていたが、この日メキシコ代表での出場を選択した。どの選手も大会に備え早めの調整を進めており、最高の最終調整の場となりそうだ。

 27日までの侍ジャパン宮崎強化合宿参加は日程的に絶望的で、米国で自身の調整を貫くことを優先させた。「昨年はMVPを逃し、満足はしていなかった。より良いシーズンにしようと強い決意で臨んでいる」と同監督。大谷は1月下旬にはキャンプ地のテンピに入り、トレーニングを重ねている。1月6日の選出会見では「自分の目標の一つである大会。勝ちたい、勝つことだけ考えていきたい」と勝利への思いを繰り返した。「勝つ」ための最善の選択が、世界一に続いていく道筋を浮かび上がらせた。

 ≪ダルビッシュ以外のメジャー組も合宿後に合流へ≫パドレス・ダルビッシュは17日の宮崎合宿初日からの参加を表明済み。一方で大谷同様に他のメジャー組のカブス・鈴木、レッドソックス・吉田、カージナルス・ヌートバーの3選手もチーム合流は宮崎合宿後となることが濃厚だ。いずれも所属チームのキャンプに参加し、オープン戦に出場する方向。合流は3月1日以降となる。大リーガーの日本での強化合宿など練習参加では保険問題はクリアされたが、壮行試合4試合に出場できないことがネックとなった。ダルビッシュも「(メジャー組の)早期合流は難しい。僕と同じ時期には誰も無理なんじゃないかな」と見解を示していた。合流時期は所属球団と本人と調整中。東京ラウンド出場チームの集合日である3月4日までずれ込む可能性もある。

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2023年2月5日のニュース