楽天・松井裕 フォーク磨き上げる WBC使用球で多投し感覚確認

[ 2023年2月5日 05:30 ]

ブルペンでフォークを投げ込む松井裕(撮影・光山 貴大) 
Photo By スポニチ

 世界との戦いに挑む準備は順調だ。楽天で唯一、侍ジャパン入りした松井裕が、第1クール最終日に4日連続でブルペン入り。今キャンプ最多の79球を投げ込み、WBC使用球へのアジャストに確かな手応えを口にした。

 「ポジティブな面が多く出た良い時間だった。真っすぐは強さが出て、思ったよりも早く良い感じになった」。自慢の直球は既に意図した通りに操れるレベルに達しており、次のステップは変化球。「やっぱり縦の変化球は有効になると思う」と話すように、決め球のフォークを多く投げて感覚を確認した。

 WBC球はNPB球よりも若干大きいとされる。フォークは指に挟んで投げるため、他の球種よりも違和感を覚えやすいようで「球が大きいので、リリースしたと思ってもまだ中指に残っちゃうんです」と言う。球離れの遅さを解消するため、より直球に近い腕の軌道や手首の角度に意識を集中させている。

 投げ込みの成果でWBC球を投げるコツをつかみつつある。長坂健治ブルペン捕手も「直球はシーズン中と遜色ないぐらいの質で、フォークも投げるたびに良くなっている」と証言。侍ジャパン救援陣の一角を担う左腕が宝刀を磨き上げ、世界一奪回を目指すチームに合流する。(重光 晋太郎)

続きを表示

2023年2月5日のニュース