阪神ドラ2・門別 エンゼルス・大谷超えた!?毎日茶わん15杯の“米トレ”で160キロ&新人王目指す

[ 2022年10月26日 05:15 ]

松村邦洋から贈られた花の前でガッツポーズを決める東海大札幌・門別(撮影・阪井 日向)
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 阪神からドラフト2位指名を受けた門別啓人投手(18=東海大札幌)が25日、北海道札幌市内にある同校で畑山統括スカウト、葛西スカウト、宮脇編成ディレクターから指名あいさつを受けた。プロ入りに向けて既に体づくりに励む最速150キロ左腕は、人生最重量の体重90キロを目指して1日5合の“米トレ”に着手。エンゼルス・大谷翔平、ブルージェイズ・菊池雄星が花巻東時代に取り組んだ1日茶わん10杯を上回る!?道産子は、最速160キロ到達&新人王を目標に掲げた。

 早くも大谷超えだ!北の国から降り立つ若きサウスポーが、既にプロの世界を見据えて驚異的な“米トレ”に励んでいた。表情にあどけなさを残す門別は、やや照れ笑いを浮かべながら1日の、あるノルマを明かした。

 「今は(1日で)5合以上食べられるようにやっています」

 今やメジャーのスーパースターと化した大谷翔平、そして菊池雄星は、花巻東時代に茶わん10杯を超える「食トレ」を日課として敢行していたことで知られる。18歳左腕が口にした米5合は、茶わん10~15杯に相当。小学生時代から当時日本ハムに在籍していた大谷に夢中だった金の卵だが、食の面では引けをとっていない計算だ。東海大札幌入学時の球速140キロから最速を10キロアップさせ、プロでは160キロ到達が目標。そのために現在の体重86キロから人生最重量の90キロを目指し、「一番は下半身の強化」と走り込みと併せてスケールアップを図っている。

 そんな未完の大器が目標の投手として挙げるのが、3学年上のオリックス・宮城だ。高卒2年目の21年に13勝を記録して新人王獲得、2年連続2桁勝利、この日も日本シリーズで先発を務めた左腕の活躍を、大きな刺激としていた。「緩急がすごくて、コントロールも良いので参考にしている。そこを取り入れていけば、宮城投手を超えられる存在になれると思ったので、一番の目標にして頑張ろうと」。そして“宮城ロード”の先にある「日本を代表する左ピッチャーになれるように」という決意も十分だ。

 「ずっとタテジマを着てきたので、(プロでも)タテジマを着られることがすごくありがたい。高校では甲子園に行けなかったので、甲子園でタテジマを着て活躍できれば一番いいと思っています」

 まだ見ぬ関西の地に飛び込む道産子の目の前には、無限の可能性が広がっている。 (阪井 日向)

 ☆生まれ&サイズ 2004年(平16)7月10日生まれ、北海道日高町出身の18歳。1メートル83、86キロ。左投げ左打ち。

 ☆球歴 日高富川小1年で、富川野球スポーツ少年団で野球を始め、小6でファイターズジュニアに選出。日高富川中では軟式野球部。東海大札幌では1年秋からベンチ入り。

 ☆持ち球 ツーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップ。

 ☆ライバル ヤクルトのドラフト4位で同じ左腕の坂本(知内)。今夏は道大会準決勝で投げ合うも、1―2で敗戦。「最後の夏の大会で負けているので。坂本より早く1軍に上がって活躍したい」と対抗心。

 ☆好きな食べ物 たこ焼き。関西は未踏の地も、「一番メジャーなソースとマヨネーズの味付けが好き」。

 ☆対戦したい選手 ソフトバンク・柳田、巨人・岡本和、ヤクルト・村上。「どのコースに投げてもホームランにできるところ。野球やっている人は誰もが憧れる存在」と3冠王との対決に胸を躍らせる。

【門別に聞く】
 ――タイガースカラーでもある黄色のイメージは。
 「高校で最後に使っていたグラブが黄色で、好きな色というのもあります。これからも黄色いグラブを使っていきたいですし、黄色に愛着があります」

 ――入団後に話してみたい投手は。
 「及川投手は同じ左として(横浜高時代の)甲子園からずっと見て追いかけてきた存在だった。力強い直球を参考にしてきたので、深く語りたいです」

 ――ドラフト4位・茨木も同じ北海道出身。
 「心強いですし、右左で二人してエースとなれるように頑張っていこうと思っている。仲良くして、お互いライバルでもあるので意識しながらやっていけたらと思います」

 ――阪神ファンのタレント・松村邦洋氏から花が。
 「すごくうれしいです。松村さんのビートたけしのモノマネが好きなので、それくらいインパクトのあるピッチングをしたい」

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