オリ・宮城 7回1失点今季初星「目指したい」同学年・朗希にキュンです

[ 2022年4月21日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス3-2ソフトバンク ( 2022年4月20日    京セラD )

<オ・ソ>勝利投手となり、頓宮(右)と喜びを分かち合う宮城(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 よっぽどうれしかったのだろう。大はしゃぎした。ゲームセットの瞬間、ベンチでオリックス・宮城は両手を突き上げていた。リードしてくれた捕手の頓宮とも抱き合った。4度目のマウンドで今季初勝利だ。

 「ホッとした…というか、単純にうれしかったです。僕が投げたい球とか、相手の裏をかく球とか、頓宮さんのおかげです」

 初回1死から今宮にソロを被弾して先制を許した。味方打線の援護がなく苦しい時間帯も、追いついてくれると仲間を信じた。昨年13勝で大ブレークも、一つ勝つことの難しさを実感し、この日、それを乗り越えられた。

 「変えたのは、技術的なことではなく、考え方の1つ2つです。できたらゼロがいいですけど、取られてしまった後をどう立ち直るかとか」

 前回登板は10日のロッテ戦で、そう、佐々木朗に完全試合をやられたあの一戦だ。高卒3年目の同い年でファンだと公言し、“おめでとう”と連絡をした。27アウトすべてに嫉妬したくなるが、特に、球界で最も三振をしない打者の吉田正の3連続三振に衝撃をうけた。「正尚さんが“フォークを狙っていて、真っすぐが来たら手が出なかった”…って。もの凄い威力なんだろうな。手が届かないですが、目指したい」

 2つの理想があるという。その一つが「(佐々木朗に)まさにやられたような投球」と、2つ目が「きのう(19日、日本ハムの)加藤さんが球数(90球)少なく完投までいけた投球」だ。圧倒的かつ頭脳的。10日前の一つの敗戦が、20歳の左腕をまだまだ大きくさせる。(畑野 理之)

続きを表示

2022年4月21日のニュース