関本賢太郎氏 阪神・佐藤輝の“スピード緩い”守備には苦言 打席の工夫は評価も

[ 2022年2月25日 07:00 ]

練習試合 ( 2022年2月24日    沖縄・宜野座 )

関本賢太郎氏
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 【関本賢太郎 CHECK】佐藤輝は本塁打の打席を含め、これまでよりタイミングの取り方がコンパクトになった。シーズンでは相手がいろんな手で崩そうとしてくる。対応するためにもパターンはいくつかあった方がいい。引き出しを増やすという意味でも、順調なキャンプだと感じた。

 だが、守備では苦言を呈さないわけにはいかない。3回の守りだ。糸原の打球に対して目測を誤るミスもあったが、やってはいけないのは近本の打球で簡単に二塁を許したことだ。打球に対するスピードが緩いから、二塁を狙われる。2年目の選手の動きではなかった。佐藤輝なら、守りでも子供たちが憧れる選手になってほしい。鈴木誠也やイチローさんのように。防げる進塁をしっかりと防ぐことが、チームの勝敗にもつながってくる。

 大山にもこれまでとの違いを感じた。3回1死二塁での第2打席。昨年までならチャンスに初球から積極的に振っていったが、ポイントを近くにして狙いを定め、相手のウイニングショットを打つという意識が強く見えた。結果は四球だが、いい印象を残した打席だった。

 佐藤輝と大山の4番争いが注目されているが、チームの得点力をシーズンを通して保つには3番がポイントだと思っている。近本、糸原、さらに中野と左で1、2番を組むとなると、相手の継投を考えても3番には右を置きたい。となるとマルテか大山。誰が4番というより、誰が相手にとって一番嫌な3番となるかが打線のカギを握る。昨年よりブルペンは苦しいだけに、得点力アップを意識した打線が必要だ。

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