ソフトBドラ1・風間球打 目標もBIG「300勝&160キロ」 プロ野球過去6人だけの偉業に挑む

[ 2021年10月13日 05:30 ]

ソフトバンクの指名あいさつを受け目標を色紙に「300勝・160キロ」と書き込んだノースアジア大明桜・風間(撮影・西海健太郎)
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 ソフトバンクからドラフト1位指名されたノースアジア大明桜の風間球打投手(3年)が12日、秋田市の同校で永井智浩編成育成本部長らから指名あいさつを受けた。世代最速157キロを誇る大器は、目標は300勝と声高らかに宣言。ソフトバンクが意中の球団であったことも明かし、日本球界を背負って立つ投手を目指すと意気込みを語った。

 風間がでっかい野望を語った。指名あいさつを終え、永井編成育成本部長と会見に臨んだ大器は「早く行きたいという気持ちになった。日本球界を背負える投手になって、300勝を目指してやっていきたい」と決意表明した。

 球団が風間に寄せる期待も大きい。永井本部長は「今年のNo・1投手。直球の質、球威、マウンド度胸は素晴らしい」と評価し、「将来的にチームを背負う選手になってもらいたい」と話した。ドラフト会議前には「12球団OK」としていた風間だが、ソフトバンクは特に行きたい球団だったという。「設備、環境は12球団トップなので、そういう所でやってみたいと思っていた」と相思相愛ぶりを見せた。

 ソフトバンクは世代最速157キロを誇り、今夏の甲子園に初出場した大型右腕の獲得を目指し、9日に風間の1位指名を公表。ドラフト会議では見事、単独指名に成功した。永井本部長は「本当にうれしかった。抽選になったら私が行く予定だったので」と笑みを交えながら会心のドラフトを振り返った。

 風間が目標を「300勝」と高く設定するのには理由がある。1、2年時にノースアジア大明桜で総監督兼投手コーチを務め、プロで現役通算112勝を挙げた尾花高夫氏(現ヤクルト2軍投手チーフコーチ)から2年時に「(100勝を)達成したら気持ち的に緩くなった。おまえならもっと勝利を挙げられる」と激励を受けたことが原点にある。

 風間は「おいしい食べ物を(輿石重弘)監督さんに教えてもらった。とんこつラーメンを食べたい」と早くも心は福岡へと飛んでいた。世代屈指のスケールを誇る逸材が、金田正一氏ら過去6人しか成し遂げていない300勝の偉業に挑む。(柳内 遼平)

 ○…風間はDeNA1位指名の小園(市和歌山)、阪神1位指名の森木(高知)とともに「高校ビッグ3」と称された。この日は3投手とも各球団から指名あいさつを受け、掲げた夢は三者三様だった。小園はチームを支えるエースになりたいと話し、森木は球速160キロ到達を目標の一つに挙げた。世代最速157キロの風間は「300勝」と夢のスケールの大きさも世代トップ!?

 ◇風間 球打(かざま・きゅうた)2003年(平15)10月11日生まれ、山梨県甲州市出身の18歳。小1から野球を始め、塩山中では笛吹ボーイズでプレー。ノースアジア大明桜では1年春からベンチ入り。今夏の甲子園大会2回戦では明徳義塾に敗れるも152キロを計測。1メートル83、84キロ。右投げ左打ち。

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