阪神・ロハスが怪力ぶり発揮 天井直撃の大ファウルに右打席で待望の一発

[ 2021年8月23日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2ー0中日 ( 2021年8月22日    バンテリンD )

<中・神>5回、ロハスはバンテリンドームの天井を直撃する大ファウルを放つ(撮影・大森 寛明)
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 広いバンテリンドームも、虎の助っ人のパワーからすれば問題なかった。2回2死、2ボールから左腕・小笠原の高めの真っすぐを完璧に捉えた一撃は、逆方向に飛び出し右中間席に届いた。4試合ぶりの3号ソロ。左打席(54打数11安打の打率・204)と比べて結果が出なかった右打席28打席目で飛び出した待望の一発。決勝弾にロハスも声を弾ませた。

 「前回(小笠原と)対戦した時に(3打数無安打に)抑えられていたので、やり返したい気持ちがあった。最低でも出塁という気持ちで強く打てた。いい打球が打てたし、幸運にもフェンスを越えてくれた」

 これだけでは終わらない。5回先頭でも怪力ぶりを発揮した。4球目を打ち上げた打球が最高で高さ64・3メートルある三塁側ファウルゾーンの天井を直撃。打球を追っていた三塁手が慌てて方向転換して走り出したが、打球は三塁ベースの左横付近のファウルゾーンに落下すると球場が再び、どよめいた。最後は投ゴロも秘めたるパワーでファンを魅了した。

 「あんなに高く上がると思わなかった。ホームランを狙ったわけではなくヒット狙い。びっくりした」

 後半戦に入り9試合で打率・313、2本塁打、5打点。急激な上昇曲線を描くことで、矢野監督に「いい悩み。チームにマイナスなことじゃない。全体のことを考えて判断させてもらう」と外国人枠問題における新たな難題を突きつけた。1軍枠は5人で1試合の出場枠は4。現状は4人で24日からのDeNA3連戦(京セラ)のラスト26日はガンケルが先発予定だが24、25日はさらなるアピールチャンスが残る。

 「個人的にだけじゃなく、チームとしても、いい週になるように」

 結果が出れば余裕も生まれる。ロハスが打てば打つほど「うれしい悩み」は増すばかりだ。(長谷川 凡記)

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2021年8月23日のニュース