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日本ハム 後半戦7試合目でやっと勝った!上沢 同郷・涌井に雪辱チームトップ7勝目

[ 2021年8月23日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム2―1楽天 ( 2021年8月22日    札幌D )

<日・楽>汗を飛ばし力投する先発の上沢(撮影・高橋茂夫)
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 ついに勝った。日本ハムの上沢直之投手(27)が22日、楽天戦で7回5安打1失点でチームトップタイの7勝目(5敗)を挙げ、後半戦7試合目でチームに初白星をもたらした。試合前まで12球団で唯一後半戦白星なし。前日は侍ジャパンの東京五輪金メダル獲得に貢献した、勝ち頭の伊藤大海投手(23)で手痛い黒星を喫するなどチームに重苦しい空気が漂う中、エースの役割を果たした。

 熱い思いを白球に込めた。力投型ではない上沢が、自己最速タイの154キロをマーク。全投球に占める直球の割合は今季2度目の50%超(50・0%)だった。試合前まで4敗2分けと元気がなかったチームを鼓舞するかのように力強い直球でぐいぐい押した。

 「流れを断ち切るんだという思いで投げた。前半戦途中から勝てなくてチームに迷惑をかけた。そういう状況をつくってしまったのは僕の責任。後半戦、1つ勝てたのは良かった」。

 同じ千葉県松戸市出身の涌井との2度目の投げ合い。実家は車で10~15分の距離で、「松戸のスーパースター」と茶化される間柄。3月26日の開幕戦で初めて投げ合い、4回2/3を6失点で敗戦投手となっていた。この日は涌井が2回2失点と早々にマウンドを降りる中、5回以降は投球の軸を直球からカットボールに変え「(直球で)意識付けさせたものを回収していくことができた」とクレバーな投球で投げ勝った。

 母校の専大松戸は甲子園で自身の登板と同時間帯にプレーしていた。上沢が入学した09年から専大松戸にスポーツ推薦制度が再導入。自身は甲子園出場経験はないが、のちの野球部強化につながった。大会前には寄付を贈るなど、気に掛けてきた後輩たちは2回戦敗退となったが「僕も負けないように。卒業生としていい報告ができるようにと思って頑張っている」と刺激を受けている様子だった。

 前半戦は6勝を挙げたが、6勝目を挙げた6月18日のソフトバンク戦以降は4戦3敗と未勝利。前半戦を6連勝で締め、チーム最多7勝を挙げた新人・伊藤の勢いに押されていた。「前半戦はアイツが一番勝って、ふがいないなと思っていた。先輩として何とか意地を見せたい」。その言葉通り、エースの意地を見せた。

 自力優勝消滅こそ回避したが、チームはいまだ借金15の最下位。主砲・中田の暴力行為、電撃トレードとファンのショックも色濃い。「ファンの方も一緒についてきてほしい」。そう呼びかけたエースが、浮上の原動力となる。(東尾 洋樹)

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