ソフトバンク 5連敗で借金生活に突入 工藤監督「まだ始まったばかり」

[ 2021年4月5日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2ー4西武 ( 2021年4月4日    ペイペイD )

<ソ・西>5連敗しベンチで厳しい表情の工藤監督(左から2人目)(撮影・岡田 丈靖)
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 ついに借金生活に突入…。ソフトバンクは4日、西武に2―4で敗れ、5連敗で借金1となった。開幕4連勝時には勝負強さを見せた打線が空回り。3度の満塁の好機を生かしきれないなど、あと1本が出ずに11残塁と拙攻が響いた。西武に本拠地3連戦で3連敗を喫するのは、ダイエー時代の2004年8月9日~11日以来17年ぶりだ。

 柳田の2戦連続アーチで1点差に迫った4回、グラシアル、栗原の連打などで2死満塁とし、松田に打席が回ってきた。気合を入れて打席に入ったが、西武の先発・平井の前に3球三振。ドームに充満したため息が、現在のチーム状況を物語っていた。

 何とか流れを変えようと必死だった。「レッツゴー、ホークス!ワッショイ、ホークス!」。試合前、松田はチームを活気づけるためティー打撃の一球一球で声を出した。「明るく、楽しく、元気よく」と何度も繰り返してナインを盛り上げようとした。

 だが、打線に結果がついてこない。松田は1―4の6回1死満塁で中犠飛を放つも、なおも2死一、二塁で代打の切り札・長谷川は中飛に倒れ、この回の反撃は1点止まりに終わった。8回も2死満塁と攻め、工藤監督は両ふくらはぎの状態を考慮して先発から外していた今宮を代打起用するも見逃し三振。計11残塁とあと一押しが足りなかった。

 3度の満塁のチャンスを生かしきれずに5連敗。開幕から4連勝とスタートダッシュに成功したが、借金生活に入ってしまった。工藤監督は「我慢するとこはしないと。打線の形は良かった。あと1本というところ。その1本が出れば苦労はない。形はできるようになったので、少しずつは前に進んでいる」と前を向いて話した。主軸が軒並み調子を落としていたが、柳田は初回に二塁打を放つなどマルチ2安打。「複数安打が出るということは、投手が違えどタイミングを合わせられるようになっている」と逆襲への明るい材料として捉えていた。

 工藤監督は「前を向けない反省は意味がない。しっかり反省して前を向けるようにやってほしい。まだ始まったばかり」と切り替えを強調した。5年連続日本一の高い目標を果たすために、シーズン序盤から足踏みするわけにいかない。

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2021年4月5日のニュース