阪神・青柳 大量援護使い今季初星 「目標は13勝。それに一つ近づいた」 矢野監督も称賛の高レベル

[ 2021年3月28日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9ー5ヤクルト ( 2021年3月27日    神宮 )

<ヤ・神(2)>4回無死、山田を遊ゴロに仕留め、笑顔を見せる青柳(撮影・坂田 高浩)
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 開幕戦に勝った勢いをなくすわけにはいかない。初回から援護をもらい2回以降は毎回走者を背負ったが、苦しくはなかった。先発した阪神・青柳は低めに、丁寧に、コースを突くスタイルを貫き5回2/3を7安打3失点で自身の今季初勝利もたぐり寄せた。

 「緊張もあったが野手の方が4点も取ってくれて、いつもの開幕より楽に入れた。試合はつくったけど6回を投げきれなかったので、そこはすごく反省。(内容も)すごく良かったとは言えないけど、勝てて良かった」

 6―0の5回2死二、三塁では青木に遊撃強襲の2点打を許し、6回は村上にソロを被弾。100球に近づき、開幕2戦目という普段とは違う重圧の中、明らかに疲れの色が見える中で1死後に塩見に死球。太田を空振り三振に仕留め2死までこぎつけたが中村に四球を与えたところが限界だった。岩貞の救援を仰いだものの、昨季3試合に登板し1勝0敗、防御率0・96を誇った相手に相性の良さもあって最低限の役割を果たし、幸先良いスタートとなった。

 「目標は13勝と言っていますし、それに一つ近づいた。純粋に勝ちがつくのはうれしい」

 リラックス効果がプレーにも表れた。マンガ好きで知られる右腕だが、最近は自己啓発本や小説を読むのが日課。春季キャンプ前にはファンからSNSを通じておすすめ本を募り、コロナ下での時間を有意義に使う。冷静な心はマウンドでも反映されている。矢野監督からも「ヤギ(青柳)がリズムをつくってくれた。抑え方として、すごくレベルの高い投球だった」と力投を称賛された。

 白星発進にも慢心はない。ここから、さらなる上昇気流に乗る。 (長谷川 凡記)

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2021年3月28日のニュース