オリックス・能見が初練習 球団施設で2時間、若手投手陣に笑顔であいさつ

[ 2020年12月14日 05:30 ]

オリックスで始動し育成投手陣からあいさつを受ける能見(右から2人目)(撮影・後藤 正志)
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 「オリックス・能見」が始動した。投手兼任コーチとして新加入した能見が入団交渉後、初めて大阪・舞洲の球団施設を訪れ自主トレ。約2時間でポール間走や短距離ダッシュなど走り込んだ。

 言葉を発する機会はなかったが、その姿勢が、新天地に懸ける意気込みを物語る。午前9時前には球場入りし、10時過ぎにグラウンドに登場。オリックスを連想させる、胸元に大きな「B」のロゴ入りシャツ姿で黙々と走り続けた。途中、自主トレで居合わせた宮城や漆原、育成の谷岡ら若手投手10数人から、立て続けにあいさつを受け、その都度、気さくに対応。「よろしく」などと笑顔で握手を交わし続けた。

 経験豊富な貴重な中継ぎ左腕としての戦力に加え、ブルペン担当の兼任コーチとして指導力にも期待が懸かる。阪神では岩貞や梅野ら投打に限らず後輩から慕われた。投手陣への助言や捕手の指導力にも期待が懸かる。

 対面した若月は「長く1軍でやっていて経験もある方。いろいろ聞いてみたい。春季キャンプ前には(投球を)受けさせていただきたい」。来季は伏見や頓宮らとの正捕手争いが予想されるだけに、ベテラン左腕の投球術に触れ配球面などレベルアップを図る構え。一人二役で新天地に挑む能見の存在が、チームに好影響を呼び込んでいる。(湯澤 涼)

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2020年12月14日のニュース