メッツ FAマー君獲りに拍車も 薬物違反カノの出場停止で余剰資金

[ 2020年11月20日 02:30 ]

来季の全試合出場停止処分を科せられたメッツのロビンソン・カノ(AP)
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 大リーグ機構(MLB)は18日(日本時間19日)、メッツのロビンソン・カノ内野手(38)が禁止薬物で筋肉増強作用のあるスタノゾロールに陽性反応を示したとし、来季の出場停止処分を科したと発表した。マリナーズ時代の18年に続く2度目の薬物規定違反で、選手生命に関わる厳罰となった。

 来季の年俸2400万ドル(約25億円)はカノに支払われないため、メ軍はその余剰資金を補強に回すことが可能に。不在となった正二塁手の補強はもちろん、先発投手が手薄なチーム状況だけに、今季サイ・ヤング賞の右腕バウアー(レッズからFA)や、地元ニューヨークのメディアが獲得候補に挙げる田中(ヤンキースからFA)らとの交渉に向けた動きにも拍車が掛かる可能性が出てきた。

 田中はヤ軍との再契約が基本線とみられるが、ヤ軍は今季首位打者を獲得した二塁手ラメーヒューとの再契約を優先する見通し。一方、メ軍がそのラメーヒューを狙う可能性もあり、両軍の動向から目が離せない。

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2020年11月20日のニュース