楽天・内田 今季2度目満塁弾!浅村以上の驚異の本塁打率9.0

[ 2020年8月2日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天8―0ロッテ ( 2020年8月1日    ZOZOマリン )

<ロ・楽>1回表2死満塁から内田は中越えに満塁弾(撮影・長久保 豊)
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 楽天・内田の秘めた能力を示す数字がある。9.0。本塁打1本を打つのに必要な打数=本塁打率だ。セ・リーグ本塁打トップの岡本が9.50、パ本塁打トップの浅村は10.31。両者をしのぐ姿を見せたのは1―0の初回2死満塁だった。

 「打った感覚は良かった。浮いてきた変化球だったので、それを1球で仕留められてよかった」

 ロッテ・種市の高めに浮いたカットボールを強振。バックスクリーンへの5号満塁弾だ。前日の最終打席に続き2打席、2戦連発で、7月19日の西武戦以来今季2本目の満弾。シーズン満塁弾2発は早くも球団記録に並んだ。今季は右方向への意識を強め5本塁打中3本が右方向で、左方向は1本。その意識が量産態勢につながりこの日、プロ19本目で初のバックスクリーン弾となった。

 プロ7年目の大砲候補。ここまで銀次と一塁での併用が多く、対左投手の先発起用が多かったが、この日は右腕・種市でも先発させた。三木監督の期待も大きい。2軍監督だった昨年の球宴期間。2軍施設の監督室に個別に呼んだ。「人がいいのは素晴らしいこと。でも仕事で野球をやるとなったら強い気持ちを持ってやってくれ。ユニホームを着たら心を鬼にしてやってほしい」。周囲も認めるナイスガイに変身を促す直接対話。「本当に人間がいい、友達になりたいくらい、いいヤツ」だからこそ変わってほしいと願った。

 三木監督の思いを胸に内田は「強い気持ちでできているので、結果につながっているんじゃないかと思う」と言った。本物の戦力となるために打ち続ける。(春川 英樹)

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