プロ野球 開幕直前まで出場登録日数合意持ち越しへ 10日にNPBと選手会が事務折衝

[ 2020年6月10日 05:30 ]

 NPBとプロ野球選手会が10日にオンラインで行う事務折衝で、NPBが今季年俸の全額を保証する一方、出場登録日数は合意が19日の開幕直前まで持ち越される見通しであることが9日、分かった。

 出場登録日数の取り扱いについては、1日の事務折衝でも実際の日数をカウントするとしたNPB案を選手会側が拒否。最大の争点となっている。FA取得条件は出場登録145日。その出場登録が試合数削減の今季は現状の計算で最大141日までで、選手会の森忠仁事務局長は「FAを1シーズンカウントされる選手がいなくなる」と漏らしていた。

 NPBは19日の開幕後も無観客試合となるなど大幅な減収が確実となりながら仮にシーズン全休でも今季の選手年俸を全額支払うことを保証。厳しい経営状況下でも年俸を守る姿勢を見せる中、登録日数は「みなし日数」で補うよう求める選手会と見解が大きく異なっていた。

 MLBでは大幅な年俸カットを提示する一方で、FA取得日数は今季全休となっても昨季と同じ日数を得られるとしている。今日の事務折衝でNPBが譲歩案を提示する可能性もあるが、合意に至るかは微妙。開幕3日前の16日に予定される事務折衝で合意を目指すことになりそうだ。

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2020年6月10日のニュース