MLB76試合制を提案 選手への保証は試合数比例50% PS完了なら75%まで増額へ

[ 2020年6月10日 02:30 ]

 大リーグ機構(MLB)が今季開催案として、7月前半から76試合を実施して試合数に比例した年俸の半額を保証する案を選手会に提示したと8日(日本時間9日)、複数の米メディア報じた。

 同案は収入源のポストシーズン(PS)が完了すれば年俸は比例分の75%まで増額。またPSで年俸に追加する分を確保するため、PSの出場チームを従来の10から、各リーグ8ずつの計16に増やすことが盛り込まれた。

 選手会は同案を正式に却下こそしていないが、依然として試合数に比例した年俸で3月下旬にMLBと合意したとの立場を崩していない。MLBが期限に設定した10日(同11日)までの合意は厳しい状況とみられる。

 ここまでMLBは82試合案と高年俸選手ほど減額率が上がる案を出し、選手会は対案として年俸の70%を確保する114試合案を提示した。その後、MLBが114試合案を却下し、50試合前後の開催案の検討が報じられると、選手会は拒否の姿勢を示していた。

 スポーツ専門局ESPN(電子版)は「PSが中止となれば追加分が得られないから(選手会は)受け入れないだろう」と解説。合意に至らなければ、MLBは48試合制への短縮も辞さないという。

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2020年6月10日のニュース