糸井 来季は無冠ごめん 今成「今年タイトルは?」にブスッ…

[ 2017年12月3日 05:30 ]

記念撮影でサムアップポーズをする糸井(左)と今成
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 阪神の糸井嘉男外野手(36)が2日、今成亮太内野手(30)とともに滋賀県大津市の琵琶湖グランドホテル・京近江でトークショーを実施。移籍2年目となる来季は、キャリアハイの数字を残して2005年以来のリーグ優勝に貢献するとともに、タイトル奪取を誓った。

 超人に「無冠」は似合わない。阪神移籍1年目は打率・290、17本塁打、62打点、21盗塁。数字以上の存在感は示したが、タイトルは一つも獲れなかった。常連だった、タイトル獲得者らを表彰する「NPB AWARDS」にも参加できず、数々の勲章を持つスター選手のプライドがうずいた。

 「まあ、ちょっとふがいないとこもあって、ハイ。納得はしていないですね」

 おごと温泉でのイベントにオフの自主トレをともにする今成と参加。浴衣姿で登場し、ファンから歓声を浴びたが、今季の成績を渋い表情で振り返った。11月のファン感謝デーでMVPに輝いた弟分から「糸井さん、今年タイトル獲りました?」と聞かれ「獲ってない」とブスッと答えると「(自分は)MVPですよ!」といじられる一幕も。トークショーの中での軽妙な掛け合いながら、改めてタイトルへの意欲を問われ「それはあります」ときっぱりと口にした。

 来年7月で37歳となる糸井には最高の見本が間近にいる。金本監督は37歳シーズンだった05年に打率・327、40本塁打、125打点と自己最高成績を残しリーグ優勝に貢献。「そうなったら最高ですけどね」と謙虚に話したが、衰え知らずの超人ならキャリアハイも十分に狙えるはずだ。

 日本ハムでレギュラーに定着した09年以降、ベストナイン、ゴールデングラブ賞なども含め賞を一つも獲れなかったのは15年と今年の2度だけ。来季、狙うのは2度目の首位打者か盗塁王か――。ただ、一筋縄でいかないのが糸井だ。狙う数字を聞かれると、今成を振り返り「何秒や?」とニヤリ。陸上100メートルの世界記録が約9秒6(正確にはウサイン・ボルトの9秒58)と聞くと「(その)辺りや!」と“超人節”をさく裂させた。タテジマ2年目もプレーで、言動で、虎党を魅了する。(山添 晴治)

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2017年12月3日のニュース