「元巨人」の絆 全5選手が躍動!日本ハム連勝 大累が一邪飛でV生還

[ 2017年6月16日 09:20 ]

日本生命セ・パ交流戦   日本ハム5―4中日 ( 2017年6月15日    ナゴヤドーム )

<中・日>8回1死二、三塁、松本の一邪飛を捕球したビシエドが本塁に送球。手前は本塁を狙う三走・大累
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 三塁ベンチの同僚から冷やかしの声が飛ぶ。「おいおい、走っただけじゃねえか!」。日本ハム・大累は人生初のヒーローインタビューで「迷いはなかった。浅いフライでもタッチアップを狙ってました」と胸を張った。

 50メートル5秒7。巨人時代に「犬より速い」と話題になった快足を見せた。3―3の8回1死二、三塁。松本の一邪飛で三塁からのタッチアップを成功させた。一塁手ビシエドがファウルグラウンドに上がった飛球を背走して追う姿を見て「捕球しても素早く投げられない」とスタートを決断。昨季途中加入の北海道出身の26歳が、決勝の生還を果たした。

 1軍にいる「元巨人」の全5選手が躍動した。8回は1死から代打・矢野が左前打。5試合連続で1番で出場した大田も左前打でつなぎ、その後の大累の大仕事につなげた。2試合連続で先発マスクをかぶった市川は計6投手を粘り強くリードし、5回には先制の2点打も放った。大田と一緒のトレードで今季加入した公文も6回途中に2番手で登板し、1/3回を無失点。栗山監督は大累を「良かったね。良い仕事だった」と評価し、邪飛が決勝打になった松本は「ああいう結果になって、大累さんに感謝しかありません」と喜んだ。

 36歳の矢野は言う。「(元巨人の)みんなで暴れて笑顔で野球ができて、こうして勝ちに貢献できたことがうれしい」。強い絆で結ばれた元G戦士が2カード連続勝ち越しとなる白星をもたらした。(山田 忠範)

 ▼大田(2安打1打点)積極的に打とうと思って打席に立ってます。

 ▼市川 先発の上沢に先制点を取ってあげたかった。

 ▼公文 いい場面で使ってもらっているので、信頼されるように頑張りたい。

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