【田淵幸一 視点】“四球後の初球” 巨人・小林の頭に変化球はなかったか

[ 2017年6月16日 10:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   巨人3―7ソフトバンク ( 2017年6月15日    東京ドーム )

<巨・ソ>頭に手をやりながらベンチに戻る高橋監督
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 ゴルフで例えれば、カップに届かず、オーバーしないようなパットは入らないのだ。要は思い切り。そんな姿勢が今の巨人打線には欠けている。

 3回2死満塁。小林は初球の甘い変化球を見逃して、続く内角の厳しい球に手を出して三邪飛に倒れた。前の打者・亀井が四球で満塁となった場面。「四球の後の初球」を狙うのはセオリーの一つだが、それは相手バッテリーも分かっている。素直に直球で来るはずがない。ならば小林は、その読みとともに変化球に的を絞って思い切りバットを振ることもできた。

 野球には必勝法とともに「必敗法」もある。この日の巨人はどちらだったか。初球から打つ思い切りの良さ、強い気持ち…。それは、必勝法のページに書いてある。(スポニチ本紙評論家)

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