黒田氏、来季臨時コーチ“就任案”浮上「手助けできれば」

[ 2016年12月31日 05:45 ]

今季限りで現役を引退した黒田氏(中央)
Photo By スポニチ

 若ゴイたちに朗報だ。今季限りで現役引退した黒田博樹氏(41)に来季、広島の“臨時コーチ”を務める可能性が浮上した。当の本人が「タイミングが合えば(練習場のある)由宇や大野へ行き、苦しんでいる2軍の選手を手助けできれば」と明かした。時期や期間は未定だが、球団側は申し出を歓迎。レジェンドの助言が、悩める若手の血となり肉となるのは間違いない。

 発展途上の若ゴイにとっては、願ってもない話だろう。日米通算203勝を誇り、栄光に輝く20年間の現役生活に別れを告げた黒田氏の“臨時コーチ”就任。それは“来年、野球にどう関わるのか”という質問への答えとして、本人の口から明かされたものだ。

 「2軍で苦しんでいる選手がいれば、由宇や大野へ行って、ちょっと手助けできればいいかな…と。ただ、がっつり居ることはできない。たまにフラッと来て…という感じでよければですが」

 その助言は実際、1軍の若手投手陣に大きな影響を与えてきた。「1軍は勝負の場。教えることなんてないと思う」と謙遜するが、薫陶を受けた野村は最多勝、勝率1位の2冠を獲得。生き字引として、精神的支柱として、25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。

 ただ、現役引退後に目を向けたのは2軍。伸び悩む若ゴイのサポートを買って出るあたりが、いかにも黒田氏らしい。自身もプロ入り後の2〜3年は苦しみ、そこから日米球界のトップへとはい上がった経験を持つ。その原体験は鮮烈だ。

 97年4月25日、プロ初登板の巨人戦(東京ドーム)。9回6安打1失点の完投でプロ初勝利を挙げたが、「それが自信にならず“オレは何をしているんや”と思った」と後に語っている。会話の引き出しは豊富。その一言一言が、若ゴイには金言になるに違いない。

 現役引退後は家族の住む米国ロサンゼルスが生活の拠点。来日時期や期間は未定だが、レジェンドの申し出を球団は歓迎する。鈴木清明球団本部長は「フラッと遊びにくる感覚でOBとして若い選手やコーチ陣と話をしてくれたら」と語った。

 「ボクはコーチじゃないので、適当なことは言えないし、適当なこともできない。そこをしっかり頭に入れつつ…という感じですかね」

 2軍の水本監督や佐々岡、沢崎両投手コーチとは率直な意見を交わせる間柄。フランクでプライドをひけらかさない黒田氏だけに、若ゴイにとっては貴重で魅力的な体験になるはずだ。 (江尾 卓也)

続きを表示

「第101回(2019年)全国高校野球選手権」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2016年12月31日のニュース