“金本イズム”早くも浸透「優勝した03年に似ている」赤星氏解説

[ 2016年2月2日 08:15 ]

雨のため室内で練習スタートも笑顔を見せる金本監督

【本紙評論家 赤星氏解説】

 別メニュー組がゼロで、沖縄組の誰ひとり、調整遅れを感じさせる選手がいなかった。メッセンジャーもゴメスも本当に体を絞ってきていたのには正直、驚いた。メッセは初日からブルペンで力強い球を投げていた。宣言どおり、「藤浪にはまだ開幕投手は譲らん」という意気込みが伝わってきた。

 3年目でキャンプインに初めて間に合ったゴメスも打撃はまだまだだと思ったが、守備練習ではさっそく一塁に入るなど意欲的に映った。上本、大和と二塁のポジションを争う西岡も張り切っていた。3人が言葉も交わさない、目を合わせない…というわけではないが、バチバチと火花が散っているのがわかる。

 超変革―。まだ初日、しかも室内での練習だったが、阪神の練習の雰囲気がガラリと変わった。これが金本監督の一番期待していた部分だと思う。就任直後に主将の鳥谷と会談し、「お前が変わらないとチームは変わらない」と発言したり、実績ある西岡に向けて発憤させるようなコメントを繰り返すなど、これまで放任されてきた助っ人や日本人の主力選手に対しても当たり前のように厳しい。金本イズムは、早くもチーム全体に浸透していた。

 タイガースがリーグ優勝した2003年の雰囲気と似ている部分も少なくない。当時の星野監督がよく「負け犬根性の払拭や」と選手の大量入れ替えを敢行し、競争意識を植え付けていた。入団から2年連続で盗塁のタイトルを獲っていたボクも、春季キャンプの時点では外野の4番手の評価からのスタート。広島からFA獲得した金本さんは当確だとし、残る2枠を桧山さんと浜中が先行する形で、ボクはかなり必死だったし、悲壮感を持たされたのを記憶している。各ポジションで、そんなチーム内競争をしかけられていた。

 金本監督も遊撃鳥谷、右翼福留、一塁ゴメス以外のポジションで本当に競争をさせている。期待感たっぷりの、楽しみなキャンプが始まった。(本紙評論家)

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