黒田が現役続行決めた理由 もう一年このメンバーで戦いたい

[ 2015年12月18日 05:36 ]

年棒6億円+出来高で契約し会見する黒田

黒田現役最高年俸の6億円で契約更改

 【黒田一問一答】

 ―どれくらい引退の二文字を考えたか。

 「どれくらいというか、シーズン終わった瞬間に自分の中ではもう終わるのではないかと思っていたけど。好きなのかどうなのか分からないけど、後はやらないといけないというのが、自分の中でいくら引退を考えてもあったんじゃないですかね」

 ―引退を選択すれば悩みから解放される。あえて厳しい方を選んだ。

 「周りの人の反応というか、あとはチームメートのことを考えても、もう一年、そういうメンバーで戦いたいなと思った。年齢から言うと41になる。その年齢でマウンドに上がるのはそんな簡単なことでもないし、そういう部分での新しい一年でプレッシャーもあるが、最後はやらないといけないというのが自分の中であった」

 ―春季キャンプの合流はいつ?

 「まだこれからピッチングコーチの畝さんらといろいろ詰めないといけないと思うが、去年と一緒くらいになるんじゃないかと思う」

 ―日米通算200勝も注目される。

 「うーん。実際それにあまり何というか、思いがなかったので。(ただ)やる以上は一つでも多く勝たないといけないし、勝ちたいと思うので、それも一つのモチベーションになるんじゃないかなと」

 ―来季の抱負と目標。

 「毎試合、元気にマウンドに上がって最高のパフォーマンスをして、チームに貢献するというのが大事だと思う。開幕から何戦目に投げるか分からないが、そこに投げて、投げることができればまた次の試合。その積み重ねじゃないかなと思う」

 ―数字的な目標はあるか。

 「全然、見えないですね。どれくらいできるかも見えないし、不安もたくさんあるので。ただ一応、立場を考えると、しっかりした成績を残さないといけないというプレッシャーは当然、感じている」

 ―若い選手に伝えたいこと、感じたことはある?

 「僕は本当にありがたいことに20年目を迎えられるが、なかなかそういうのってないと思う。本当に一年一年を大事にしてほしいと思うし、1年良くても2年目、3年目がダメで野球を続けられなくなった人をたくさん見てきたし、アメリカでもそういう選手はたくさんいた。一年一年、毎年が勝負だと思って野球をやってほしいですね」

 ―一年一年が勝負の中で、来季はその思いは強いか。

 「普通に考えると41歳で迎えるシーズンというのは、経験してないわけなので、年々苦しくなってくるというのは自分の中でも分かっている。そういう意味では、今まで以上に苦しいシーズンになると思っている」

続きを表示

2015年12月18日のニュース