バットの先端で不規則回転…2人ともベースカバー入りお見合い

[ 2015年7月6日 08:00 ]

<広・ヤ>3回、一挙5失点の新垣(右)と渋い表情の真中監督

セ・リーグ ヤクルト2-5広島

(7月5日 マツダ)
 守る側にとって、判断が難しい打球がある。不規則な回転をした時だ。ヤクルトの二塁手・山田はそれに対応できず、「あれは完全に僕のミスです」と悔やんだ。

 0―0の3回2死一塁。菊池はバットの先端で打ち、しかも強振していた。そのため打球はこまのような強烈な横回転がかかり、投手・新垣の足元を抜け、二遊間へ。スライスしながら、二塁ベースから二塁手寄りに転がった。「届かないと思ったので二塁ベースカバーに入った」と遊撃手の大引。ところが、二塁手の山田も遊撃へのゴロと判断。お互いがベースカバーに入ろうとしてお見合いする形となり、打球は中前へ抜けた。三木作戦兼内野守備走塁コーチは「山田の判断が早すぎた。最後まで追うべき」と苦言を呈す。一、三塁とピンチが広がり、新垣は一挙5点を先制された。

 チームは2連敗で2位から4位に転落。真中監督は「せめて打球を止めて、(一塁走者の)丸が三塁まで行かなければ展開が違った」と振り返る。山田は6回に18号ソロを放ったが「打撃より守備が大事ですから」と最後まで判断ミスを悔いた。 (山田 忠範)

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2015年7月6日のニュース