「元・回文芸人記者」が見るキャンプ 巨人編「若い!熱い!アイツ相川」

[ 2015年2月3日 09:00 ]

回文を手に笑顔を見せる相川(左)と渡辺記者

 若い。キャンプ2日目の巨人・相川を直撃した。回文は「若い!熱い!アイツ相川」。恐る恐るネタを見せると「韻を踏んでいるみたいでいいですね。僕も韻を考えるのが好きで、思いついたらメモしている」と好感触だった。

 38歳とは思えない若々しさ。秘けつを聞くと「若くないです」と苦笑しながらも「この世界にいると若い選手もいっぱいいる。20代の子と話もするんで若くいられるのかな」。プロ2年目で25歳の小林は正捕手を争うライバル。この日は隣でフリー打撃も行った。13歳差の「イケメン対決」にファンも注目する。

 ヤクルトでは昨季58試合の出場にとどまり、オフにFA宣言。「横一線で競争がしたい」と巨人入りした。今季の目標は「優勝しか考えない。自分が優勝のワンピースになれるように、なるべく多くスタメンマスクをかぶりたい」と頼もしかった。「出る!フルで」(回文)とはいかなくても、レギュラーを奪う強い決意が感じられた。

 昨季までマスクをかぶった35歳・阿部は今季から一塁に転向し、キャンプでも内野守備練習に汗を流している。相川と阿部の両ベテランはそれぞれ新しい場所で挑戦を続けており、練習を見ていてもまだまだ若いと思った。そんなことを考えていたら、「若い!阿部、相川」でも回文が成立することに気付いた。

 ▼回文とは 「竹やぶ焼けた(たけやぶやけた)」「確かに貸した(たしかにかした)」など、普通に読んでも、逆さから読んでも同じになり、意味が通じる文のこと。言葉遊びの一種。

 ≪まだまだある巨人回文≫

 ▽「いま上野の絵うまい」 今回の企画に立ち会っていただいた巨人・上野裕平広報。昨夜急きょ作りましたが、気に入っていただいたようです。上野広報の願望?の絵です。

 ▽「新成戦士」(しんせいせんし)巨人の今季のスローガンは「新成」。新しいものをつくり、大願を成就するという意味が込められており、原監督は「これまでのチームを一度解体し、より強いニュージャイアンツをつくり上げ、必ずやリーグ4連覇、日本一奪回という目標を成し遂げる」と話している。ちなみに、「解体か」(かいたいか)も回文。

 ◆渡辺 剛太(わたなべ・ごうた)1980年(昭55)10月27日、東京都墨田区生まれの34歳。横浜国大在学中の03年1月に唐沢拓磨とお笑いコンビ「レム色」を結成。04、05年に「M―1グランプリ」準決勝進出。ネタ本も出版したが、08年3月に解散。09年4月にスポニチ入社。東京本社編集センター、福島支局勤務を経て、昨年10月にスポーツ部の野球担当になった。

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