長野 開幕OK!驚異の回復力“1週間前倒し”術後初スロー

[ 2015年2月3日 05:30 ]

別メニューの長野は木の花ドームでキャッチボール

 開幕いける。昨年11月に右膝と右肘の手術を受け、2軍でリハビリ中の巨人・長野が術後初めてキャッチボールを行った。当初の予定よりも1週間早くスローイング練習を再開させ「軽く指にかかるぐらいで投げました。大丈夫」と順調な回復ぶりをアピールした。

 メディシンボールでのネットスローを終えると、グラブをはめた。しっかりと振りかぶり、軸足に体重を乗せ、一球ずつ感触を確かめながら腕を振った。10メートルの距離から少しずつ後退し、最長30メートルまで距離を延ばした。約3カ月ぶりに硬式球で40球を投じ「最初、重いボール(メディシンボール)で投げていたので軽すぎでした」と笑った。

 打撃面でも驚異的な回復力を見せている。前日に続いて両手でバットを握り、ティー打撃で約30球を打ち込んだ。「速い球を押し込む時に(患部が)痛くなると聞いたことがある。フォームが崩れないように今は打撃の形をしっかりつくって、体に覚え込ませたい」と練習の目的も明確だ。

 1月はグアムの温暖な気候でトレーナーとともにリハビリや体幹強化に励んだ。軟らかいゴムボールを使って少しずつ右肘の可動域を広げた。右膝もウオーキングから強度を上げていき、ランニングができるまでに回復している。16日から始まる1軍の沖縄キャンプへの参加は未定だが、3月上旬のオープン戦での実戦復帰を目指している。

 2カ所同時手術で開幕に間に合うか微妙だったが、驚異的な回復力。「開幕(3月27日DeNA戦)の先発で名前を呼ばれる」という明確な目標が大きな原動力になっている。「焦らずにゆっくりとやっていきます」。復活への道筋に光が差し込み、表情には活力がみなぎっていた。 

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