中村GM 金子オリ残留は想定内「最初から雲つかむような…」

[ 2014年12月25日 05:30 ]

阪神の中村勝広GM

 阪神・中村勝広ゼネラルマネジャー(GM=65)は、前日23日夜に代理人を通じて金子から入団を断る旨の連絡を受けたことを明かした。西宮市内の球団事務所で報道陣に対応し、「今回の案件は最初から雲をつかむような話だったが、あれだけの投手だから攻めないといけないと思った。ある程度、予想されたというか、元の鞘(さや)におさまった」。残留決着を静かに受け止めた。

 メジャー志望を持つ金子が国内FA権を行使した異例の争奪戦。右肘手術も踏まえて慎重に調査を進めた上で参戦し、最大4年の大型契約や2年経過後のポスティング・システム利用にも含みを持たせるなど最大限の誠意を示した。「いつとは言わないが、会って話をした」。熱望した金子との直接交渉にこぎつけたものの、期待した成果を得られず、代理人からの返答については「どんな言葉か…。普通に断られた」と詳細は伏せた。

 今オフは水面下で調査した日本ハム・宮西、中日・山井、ロッテ・成瀬(ヤクルト移籍)との接触はかなわず、実際に交渉をした中島(オリックス入り)と金子も獲得には至らなかった。残る案件は海外FA宣言した鳥谷の去就問題のみ。ドラフト以外では目立った補強がないまま2014年は年の瀬を迎えた。

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2014年12月25日のニュース