福留 秋男返上誓った!尻上がりも現状維持「来年は1年通して」

[ 2014年11月26日 05:30 ]

笑顔で質問に答える福留

 阪神・福留孝介外野手(37)が25日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の1億5000万円で契約更改。不振で2軍落ちも経験した今季は9月以降に驚異的な勝負強さを発揮し日本シリーズ進出に貢献。3年契約の3年目を迎える来季は「秋男」を返上しシーズン通した活躍でのV奪回を誓った。(金額は推定)

 苦しみを乗り越えて来季への手応えをつかんだからこそ、表情には余裕すら感じられた。現状維持で契約を更改した福留は力強く来季における雪辱を誓った。

 「最後にできたことは自分の自信になるし、来年は1年通して成績が残せるようにとは思っています。最初に東京ドームで衝突があって(西岡)ツヨシにもチームにも迷惑をかけた。申し訳なかったなという思いのあるシーズンですし…。後半は来年に向けて光というか、いい材料になった」

 秋男と呼ばれたように、福留の存在なくして、クライマックスシリーズ(CS)制覇から日本シリーズ進出への道は開けなかった。「体調」が上向いたという9月以降の勝負強さは神がかり的だった。最後21試合で4本塁打、13打点。広島とのCSファーストステージ初戦では決勝のソロ本塁打を放った。「自分の思っていることと体が一致するというのはしばらくなかったこと」と振り返る。

 「同じことをやる中でも前に進んで進化をさせられたらベスト」。来季に向け、己の成長を約束すると同時に「巨人に7ゲーム差つけられた。どうやったら埋まるのか考えてやらなきゃいけない。個々、いろいろあると思う。ボク自身も含めてもっとどん欲に。勝ちということ、1勝に対してもっとどん欲にいく必要があるのかな」とチームを鼓舞することも忘れなかった。

 単純計算ながら、福留の9月以降のシーズン成績を来季143試合に換算すれば、89打点、29本塁打となる。本来の力から考えれば、それくらい、いやそれ以上のパフォーマンスを見せてもらわなければ、打倒巨人を果たしてのリーグVは見えてこない。

 昨年の契約更改時は「つまらないシーズンだった」と言い放ったが、この日は「前半はそうでもなかったけど、後半、日本シリーズは充実まではいけないけど、納得できるようなシーズンだった」と前進を強調。勝負の3年目は最高のシーズンにする覚悟だ。

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2014年11月26日のニュース