原巨人 また魔の6回…イニング別で今季最多72失点

[ 2014年8月4日 05:30 ]

<巨・広>6回1死一、二塁、エルドレッドに適時打を打たれ降板する大竹(手前)にベンチの原監督は苦笑い

セ・リーグ 巨人2-7広島

(8月3日 東京D)
 たった一球で巨人先発の大竹は、別人のようになってしまった。

 6回1死。堂林にバックスクリーンへソロを運ばれると、菊池、丸にはボール先行で出塁を許し、エルドレッドには1ストライクから甘く入ったシュートを中前へ運ばれ、83球で降板した。

 「動揺はなかったが、一番はホームラン。追い込んでから甘く入ってしまった。その後の点が入ったのも、勢いづかせた結果だと思う」。救援陣も打たれ、大竹は4失点。5回まで1安打に抑えていながら6回に崩れ、5敗目を喫した。大竹は今季51失点のうち、6回に3分の1にあたる17失点。捕手の阿部も「(6回が)鬼門になっているんじゃないか。過剰に意識している」と言う。

 チーム全体でも6回に最多の72失点。原監督は「もう1イニング、もう少し粘らないといけない。いい形でバトンを渡すことも、先発の役割として大きい」と注文をつけた。8月は6連戦が続く。相手打線が3巡目に入る6回を先発投手が乗り越えないと、救援陣の負担は増すばかりとなる。打線もロペスの2ランだけで、チームの得失点差はゼロ。首位に立つチームの足元は、依然として不安定なままだ。

続きを表示

この記事のフォト

2014年8月4日のニュース