村田 20戦ぶり4番復帰でV打 原監督賛辞「枢軸」

[ 2014年6月10日 05:30 ]

<巨・ロ>3回1死一、二塁、村田は適時打を放つ

交流戦 巨人5―3ロッテ

(6月9日 東京D)
 2日連続のお立ち台。それが「4番」としてなら格別だ。巨人・村田は、いつも以上にうれしそうな笑みを浮かべた。

 「(2日連続は)珍しいですね。毎日練習を続けてきて良かった。(打順は)気にすることなく打席に入れました」

 5月14日のヤクルト戦(ひたちなか)以来、20試合ぶりの4番。しかし、当初の予定は5番だった。試合前練習中に3番の坂本が右足首に不安を訴えたため、アンダーソンと村田がそれぞれ一つ繰り上がった。一時は7番に下がったこともあったが、開幕戦から23試合座った定位置に戻り、3回1死一、二塁で先制の左前適時打。3点リードの6回1死三塁ではダメ押しの右前適時打と2安打2打点の活躍で、3安打5打点の前日に続き、打線の起爆剤となった。

 先発の今村とはオフに沖縄で合同自主トレを行った。「投げる直前に球が見えやすいから修正した方が良い」と打者目線で助言するなど、常に気に掛けてきただけに「早めに点を取ってあげたかったので良かった」と胸を張った。さらに「いつも切り替えている」という守備でも4回、先頭サブローの痛烈なゴロを体で止め、素早い送球でアウトにするなど再三の好プレーで左腕を救った。

 原監督は「内容が良いですね」と村田の活躍を称えた後、「枢軸にらしさが出てきました」と言った。3番・アンダーソンが3安打、5番・阿部も安打と四球で2度出塁。今季ほとんど使わなかったチームの中心選手と位置づける「枢軸」という言葉を口に出した。

 2試合連続2桁安打で2位・広島とのゲーム差を1・5に広げた。「誰かのきっかけで打線が良くなるのは良い効果。まだまだこれからだと思う」。村田のバットは、間違いなく主砲としての輝きを取り戻しつつある。

 ▼巨人・アンダーソン(右太腿裏痛から復帰3戦目で猛打賞)まだ完璧ではないが、自分のスイングを信じて振ったよ。グリエルは質が高い選手。日本の野球にアジャストして素晴らしい活躍をするはず。

 ▼巨人・坂本(右足首の違和感で代打出場)打つことは何とかできるが、守備はいい状態ではできなかったので。

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