オリ　盤石零封リレーで４連勝、貯金１６　松葉４勝目

[ 2014年6月10日 05:30 ]

交流戦オリックス２―０広島

（6月9日呉）
　思い切り腕を振り、赤ヘル打線を封じた。オリックス先発の松葉が安定感のある投球でスコアボードに「０」を並べる。連勝継続、そして首位固めの役割を担い、マウンドに上がった左腕が期待に十分に応えてみせた。

　抜群の立ち上がりだった。初回１死から菊池にカウント０―２から四球を与えたが、その後を冷静に対処する。丸を外角１４０キロ直球で左飛にしとめ、２死後、菊池をけん制で刺した。２、３回を３者凡退で終え、完全にリズムをつかんだ。

　「相手で自分の投球が変わることはないです。今まで通りに、自分の投球をすることができればと思います」

　初の広島戦登板。１４０キロ台後半の直球、キレのあるスライダーの絶妙なコンビネーションで未知の敵を丁寧に抑えていった。

　４回１死から菊池に初安打を許し、続く丸にも四球。自らの暴投もからみ、２死二、三塁としたが、慌てることはない。外角スライダーで松山を遊飛にしとめ、ピンチを脱出した。

　未知の敵に加え、未知の地方球場。左腕は予習を欠かさなかった。呉での登板が決まると松葉は昨年、同地で先発した海田にアドバイスを求めた。マウンドの傾斜が緩いなど、特徴をインプット。この日の練習前、実際にマウンドに立ち、入念に足場や見える景色を確認した。

　「マウンドや風の特徴もある。風で変化球の曲がり方も変わってくるでしょうから、捕手とも打ち合わせて、ゲームの中で柔軟に対処したい」

　試合に臨む上での万全の準備を施し、確実に結果を出した。

　松葉の力投に応えるように打線は６回１死一、二塁から、ペーニャの三塁線を破る２点二塁打で先制した。松葉は安定感ある投球で６回２安打無失点で４勝目と仕事を果たした。７回から馬原、佐藤達、平野佳の勝利の方程式で広島に零封勝ち。４連勝で貯金も今季最多１６。オリックスが止まらなくなってきた。