国学院大　最後に隙が…抜けたと思い走る速度緩め終幕

＜国学院大・亜大＞あと一歩のところで優勝を逃し、ベンチでうなだれる国学院大ナイン

東都大学野球最終週最終日 国学院大１―２亜大

（5月29日 神宮）
　国学院大は王手をかけながら連敗し、７季ぶり２度目の優勝を逃した。

　信じられない幕切れだった。１点を追う１０回２死一、三塁から佐々木が三遊間に強烈な打球を放った。亜大の三塁手・藤岡がはじいて誰もが同点と確信したが、三遊間を抜ける安打と決めつけた佐々木が走る速度を緩めた隙に、藤岡が球を拾い上げて三ゴロに。鳥山泰孝監督は「あれが亜大の強さ。あらゆるところで隙がない」と評した。１回戦でサヨナラ満塁弾を放った山下幸主将も「僕も安打だと思った。うちもあんなプレーをしなければならない」と話した上で、「日本一になるために何が必要か、もう一度みんなで話し合いたい」と秋での雪辱を誓った。

　▼国学院大・田中（延長で決勝打を許す）長曽我部には狙い通りの内角球だったが、相手が上だった。亜大の強さが身に染みて分かったが、この高い壁を秋に崩したい。

　▼拓大・水野（打率・４２３で、同校初の首位打者）無我夢中でやってきた結果。自信になった。（国学院大・小木曽に猛追され）複雑でした。秋も走者を還すことを心掛けたい。