ラミレス 独立リーグから復帰へ闘志「引退考えたことない 25本塁打打てる」

[ 2014年2月14日 05:49 ]

BCリーグ・群馬への入団が決まり、ポーズを決めるラミレス

 月給40万円の再出発だ。昨季限りでDeNAを戦力外となったアレックス・ラミレス外野手(39)が独立リーグ、BCリーグの群馬に入団することが決まった。打撃コーチ兼任で1年契約。背番号はDeNA時代と同じ「3」で、14日に群馬県高崎市内で入団会見を行う。

 「昨オフに最初に獲得のオファーを出してくれたのが群馬だった。感謝している。群馬に貢献して、NPB(のチーム)に戻れるよう頑張りたい」

 来日13年間で首位打者1度、本塁打王2度、打点王に4度輝いたラミレス。昨季は4月には外国人選手として史上初めて通算2000安打の偉業を達成したが、打率・185、2本塁打、14打点といずれも自己ワーストに終わった。2年契約最終年となった昨季限りでDeNAを退団。西武など数球団が獲得に興味を示したが契約には至らなかった。それでも、現役続行の意欲は衰えなかった。

 「引退を考えたことはない。野球が好きだし、NPBでまだまだできる自信はある。試合に出続ければ打率・300、25本塁打は打てる」。心は折れることはなかった。

 関係者によると、NPBの球団からシーズン途中に獲得の打診が届いた場合はラミレスの希望を尊重し、契約解除できる付帯条項がついている。また、BCリーグでは所属選手に、シーズン中は月給プラス活躍に応じた報奨金を支給している。ラミレスは月給40万円。年俸に単純換算すると480万円で、昨季年俸3億5000万円の約73分の1だが、「お金にこだわりは全くない」と話しているという。

 昨オフから好物の炭酸飲料の摂取をやめると同時に、トレーニングジムに週6回通い詰め、体重を6キロ減の99キロまで絞った。「体に切れが出て内角の球への反応が良い。最近8年で一番状態は良い」。来日14年目。最強助っ人の新たな挑戦が群馬で始まる。

 ▽群馬ダイヤモンドペガサス プロ野球独立リーグのBCリーグに所属する、群馬県の球団。株式会社群馬スポーツマネジメントが運営し、08年に同リーグに加盟した。初代監督は元ヤクルト・秦真司氏が務め、今季の監督は元阪神・川尻哲郎氏。09年には初のリーグ優勝を果たし、6度の上信越地区優勝を誇る。球団名の由来は、群馬を象徴する「馬」から「ペガサス(天馬)」、野球の内野グラウンドの呼称である「ダイヤモンド」を合わせた。

 ◆アレックス・ラミレス 1974年10月3日、ベネズエラ生まれの39歳。インディアンス、パイレーツを経てヤクルト入りし、1年目の01年に日本一貢献。03年には本塁打、打点の2冠王、07年には右打者初のシーズン200安打を記録した。08年に巨人へ移籍。同年のリーグV、翌年の日本一の原動力となり2年連続でMVPに輝いた。12、13年はDeNA所属。1メートル80、100キロ。右投げ右打ち。

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