ジーター今季限り引退 ケガに勝てず「次に進むとき」

[ 2014年2月14日 05:30 ]

練習場を訪れたジーター

 6月で40歳を迎えるヤンキースのジーターは、自身のフェイスブック上で今季限りでの現役引退を表明した。

 「故障に悩まされてから、今まで楽しいと思っていたことが苦しくなってきた。自分に言い聞かせてきたのは、野球が仕事に思えたら次に進むとき。野球に全力を注いできたから悔いはない」と説明。12年10月に左足首を骨折し、昨季も相次ぐケガで出場17試合。レギュラーに定着した96年以降で初めて出場が100試合を下回ったことが引き金となった。

 ヤ軍一筋で華麗な遊撃守備に加え、現役最多の通算3316安打を誇り、球宴には13度出場。ポジション別に卓越した打者に贈られるシルバースラッガー賞と守備のベストナインであるゴールドグラブ賞をそれぞれ5度受賞。ワールドシリーズ通算打率・321の勝負強い打撃で魅了した。端正な容貌、人格的にも「キャプテン」としてファンに愛され、背番号2がヤ軍で永久欠番となることが確実視される。

 「もう一度、世界一になりたい」。署名入りの文書の中では、ビジネス挑戦や自身の家庭を築くことへの夢も語った。だがその前に、まずは世界一トロフィーを置き土産にする。

 ◆デレク・ジーター 1974年6月26日、ニュージャージー州生まれの39歳。92年ドラフト1巡目(全体6番目)でヤンキース入団。95年5月29日のマリナーズ戦でデビュー。96年新人王、00年には史上初めて球宴とワールドシリーズのMVPをダブル受賞した。96、98~00、09年に世界一。1メートル91、88キロ。右投げ右打ち。今季年俸は1200万ドル(約12億2400万円)。独身。

 ▼大リーグ機構、バド・セリグ・コミッショナー 私がコミッショナーを務めてきた21年で、彼(ジーター)以上に大リーグの象徴といえる人物はいない。大リーグの歴史を通じて最も優れた選手の一人と言えるだろう。

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