ロッテ新人当たり年 ドラ1石川 伊東監督ベタ褒め3K

[ 2014年2月14日 05:30 ]

ロジンの粉を派手にまき散らしながら好投するルーキー石川

ロッテ紅白戦 紅組3―8白組

(2月13日 宮古島)
 初回2死一塁で4番今江を外角低めの直球で見逃し三振に仕留める。即戦力右腕が、ベールを脱いだ瞬間だった。紅組の先発として実戦初登板したロッテのドラフト1位・石川(東京ガス)が、2回を投げて打者7人に対して1安打。3三振を奪う圧巻のデビューを飾った。

 「緊張はしなかったけど、力が入った。納得いったのは2、3球ですね。でも直球とスライダーは良かった」

 常時セットポジションから力のある球を投げ込む。その秘密は1メートル86の長身から左足をやや三塁側に踏み込んで投げ下ろすインステップ気味の独特のフォームにある。直球がシュート回転するマイナス面もある一方で、右打者へは威圧感を与えられる。2回も主力の右である清田から見逃し三振を奪った。

 最速151キロだが、初実戦で早くも147キロを計測。西武・岸にも似たしなやかな腕の振りに、今江が「後ろ(テークバック)が小さいから差し込まれる」と言えば、加藤も「いきなりピュッと球が出てくるのでタイミングが取りづらい」と評した。

 昨秋ドラフトで巨人と1位指名競合の末に獲得した伊東監督も「実戦向き。かなり期待できる」と、開幕ローテーション入りに着実に歩を進める右腕にご満悦。普段は「僕なんてプロでは通用しませんよ」が口癖だが、マウンドに立てば別人。「腕が振れれば、ある程度の結果は出る」。今年のロッテは新人の当たり年だ。

続きを表示

2014年2月14日のニュース