摂津の制球支える左右非対称スパイク 左足は野手、右足は投手用

[ 2014年2月14日 09:06 ]

ソフトバンク・摂津のスパイク。右足の投手用に比べ、左足の野手用は金具が多く、滑り止めの効果がある

 ソチ五輪で人気種目のカーリング。その専用シューズは右投げの選手なら、左足だけ滑りやすい加工が施されている。ソフトバンクのエース右腕・摂津もスパイクが左右非対称ながら、カーリングとは真逆だ。

 「少しでも(コントロールミスの)可能性を減らそうと考えました」

 軸足となる右は三角形の金具が、爪先とかかとにそれぞれ取り付けられた一般的な投手用スパイク。1試合100球以上、投げる先発投手は地面と引っかかる負担を軽減するべく、金具は最小限だ。一方、踏み出す左足。かかとの部分はほぼ同じだが、爪先は2つに分かれ、Y形とV形の金具が装着されている野手用スパイクを履く。滑り止めという観点では野手用の方が優れている。

 「左足だけ野手用を発注された時は驚きました。ただ、理にはかなっている」と用具提供するゼット担当者。三角形の金具の場合、踏み出した左足が、前方や横へ数センチずれることもあるが、野手用スパイクはそれを防止する。金具の個数が変わり、左右のスパイクは約5グラムの重さの違いが生じるものの、バランスより、安定感。同じ形を取り入れた柳瀬は「(足が)ずれるのは1試合に1度あるかどうか。ただ、それが致命的な失投になることもある。摂津さんが突き詰めた形ですね」と言う。精密機械のような制球力で4年連続2桁勝利を狙う摂津は、自らの足元をしっかり固めている。

 ▽カーリングシューズ 選手が右投げの場合、左のソール(靴底)を滑りやすいように加工を施す。素材はステンレススチールやテフロンが一般的で、厚みや構造によって滑る速度の調整が可能。逆に、右のソールはゴムのような素材で滑りにくい。またスイープの時は、滑りやすい左側に「グリッパー」と呼ばれるカバーを装着して滑りを止める。選手が左投げの場合は、右側を滑りやすく、左側を滑りにくくする。

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