楽天 ユーキリス獲得を発表!家族とともに日本へ

[ 2013年12月22日 05:30 ]

2008年、家族らとオールスターのパレードに参加するユーキリス

 楽天は21日、大リーグでオールスター戦3度選出の右の強打者、ケビン・ユーキリス内野手(34)を獲得したと発表した。1年契約、契約金を含めて総額3億円で合意。メジャー通算150本塁打のスラッガーはボストンのラジオ局WEEIのインタビューに心境を語った。

 「最近、人生で逃していることが多いと思うようになっていた。もしかしたら、(日本行きが)凄く面白く、人生で最高の経験になるかもしれない。新しいことに挑戦せずに人生を振り返ることはしたくなかった」。大リーグの8、9球団と交渉を重ねながらも、最終的に楽天を選択した背景には、NFLのスーパースターでペイトリオッツのQBトム・ブレイディーの姉でもあるジュリー夫人、2人の子供の後押しがあったという。「世界中の99・9%の子供ができない経験をさせてあげられるし、妻も一度は海外で暮らしてみたいと…」。来年1月下旬には一家で来日。1年契約にかかわらず、家族を伴っての来日に「本気度」がうかがわれ、今オフに一度は引退を考えたというユーキリスも「来年限りで引退するとは宣言しない。一生懸命に生きないと」と楽天で複数年プレーする可能性にも言及した。ヤンキースに所属した今季は6月に腰の手術を受けて28試合の出場にとどまったが、術後の状態にも問題なしを強調した。

 楽天は今季に28本塁打、93打点でチーム2冠だったマギーを引き留めることはできなかったが、昨オフのジョーンズに続く大物選手の獲得に成功。安部井寛スカウト部長は「チームの勝利を第一に考えてプレーできる選手なので、ジョーンズとともに攻撃陣の中心を担ってくれると思う」とコメントした。

 メジャー通算434本塁打のジョーンズと形成するクリーンアップは楽天史上「最強」の破壊力。さらにユーキリスは選球眼が良く出塁率が高く、今季リーグトップの105四球を選んだジョーンズとともにチャンスメークもでき、ビッグイニングが生まれる可能性も高まる。09年に同僚だった斎藤と再びチームメートとなることで、溶け込みも早そうだ。

 エース田中の去就問題が長期化する中でも、連覇へ向けた楽天の補強に抜かりはない。

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2013年12月22日のニュース