藤浪 練習打ち上げ ケガなし1年「そのあたりは自信に」

[ 2013年12月22日 05:30 ]

自転車に乗って出掛ける藤浪

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が21日、2日から鳴尾浜球場で行われていた強化指定練習を打ち上げた。1月10日から始まった新人合同自主トレを皮切りに、野球漬けの日々を送ってきた。激動のルーキーイヤーを「いろいろ経験できた1年でした」と振り返り、「自分の実力がどうこうではなく、大きなケガなく1年間投げられた。そのあたりは自信になったかもしれません」と総括した。

 高卒1年目から開幕先発ローテーション入りを果たし、10勝6敗、防御率2・75。セ・リーグ高卒新人では67年の阪神・江夏豊以来46年ぶりとなる2ケタ勝利を挙げた。さらに広島とのCSでは高卒新人史上初のポストシーズン「開幕投手」も務めた。球界、リーグ、球団の高卒新人記録に次々と、その名を刻みつけた。そんな実り多き1年にひと区切りを付けた。

 「(課題は)言い出したらキリがない。足りない部分を一つずつ、つぶしていけるように」

 結果を残した半面、課題も見つかった。11月の秋季キャンプでは体への負担とシュート回転を減らすべく、左足のインステップ幅の矯正に取り組んだ。さらにシーズンを通して戦い抜く肉体を作り上げるため、現在はウエートトレーニングにも励んでいる。きょう22日から来月10日前後までのオフ期間も完全に体を休めることはなく、自主トレを継続する予定だ。

 来季は規定投球回数クリアが最低限のノルマ。加えて、12日のラジオ番組で「それくらい勝てれば」と話した「15勝」も目標に掲げている。能見、メッセンジャーとともに、堂々たる先発3本柱の一角として2年目に臨む。

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2013年12月22日のニュース