東浜が即戦力筆頭 一芸自慢の下位指名選手にもチャンスあり

[ 2013年1月3日 10:32 ]

ソフトバンクに1位指名された東浜

 2013年のルーキーでナンバーワン即戦力の呼び声高いのは東浜巨投手(ソフトバンク1位)だ。大学3年秋で肘を痛めてから150キロ超をマークしていた直球の球速こそ140キロ前半にとどまっているものの、球速と反比例するように駆け引きの技術が向上。摂津に続く右腕の先発が固定し切れていないチーム事情もあり、肘さえ万全ならば開幕ローテ入り、二桁勝利の可能性も高い。

 2年越しの願いが叶い、巨人入りを果たした菅野智之投手(1位)も、実戦から1年間離れた懸念はあるが実力は折り紙付き。投手層が厚いだけに1軍定着のハードルが高いものの、宮国椋丞投手、小山雄輝投手らと先発5番手を争うことになりそうだ。また、三振が取れて制球も安定しているため、チーム事情次第では救援で起用しても面白い。

 補強ポイントという点で見ると、先発、救援ともに左腕不足のオリックスに1位指名された松葉貴大投手、救援の左腕が駒不足のロッテに1位指名された松永昂大投手も早い段階から出番がありそうだ。同じく捕手も手薄なオリックスでは伏見寅威(3位)がレギュラー争いに名乗りを上げられる素材だ。

 下位指名では今季の新人屈指の俊足を誇る島井寛仁(楽天5位)、球威が売りの下手投げ・山中浩史(ソフトバンク6位)、肩、守備は一級品の小豆畑真也捕手(阪神4位)ら、一芸に秀でた選手が数少ないチャンスをつかみとる可能性も。

 ドラフトを沸かせた藤浪晋太郎(阪神1位)、大谷翔平(日本ハム1位)の両大器は、じっくり育てる球団の方針もあり、まずは体作りからか。大谷は二刀流に挑戦することもあり、より一層慎重な育成が取られるだろう。

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2013年1月3日のニュース