吉見「1球で打ち取りたい」WBCは“1球1殺”で

[ 2013年1月3日 06:00 ]

今季の抱負を書いた色紙を掲げる吉見

 竜のエースの侍スタイルは“1球1殺”だ。中日の吉見一起投手(28)が2日、吹田市内にある実家近くの公園で始動。少年時代に野球を始めた思い出の地で、WBCの使用球でキャッチボールし、侍ジャパンでの抱負を語った。

 「球数制限もあるし、今考えているのは1球で打ち取りたいということです。ストライクゾーンの中で勝負球投げるというイメージですね」

 5年連続2桁勝利中の右腕。当然、国内では相手に徹底的に研究されているが、ボールを有効に使う駆け引きで勝利を重ねてきた。ただ、初対戦の海外チーム相手なら話は別だ。あえて初球からストライクを投げ、微妙に芯を外して打ち取る考えだ。一歩間違うと危険だが、球界随一のコントロールを誇る吉見だからこそ可能な戦法だ。

 WBCでは1次ラウンドで65球、2次ラウンドで80球、準決勝以降では95球の球数制限が設けられるもようで、先発投手がより多くのイニングを投げるには、いかに少ない球数で抑えるかがカギだ。右肘の骨折という故障上がりだが、「痛みは全然ない。調整は例年より1カ月近くは早いかな」と出場意欲十分の右腕。名実ともに日本のエースを目指す。

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2013年1月3日のニュース