10度宙に舞った原監督「ありがたく、いただきました!」

[ 2012年10月22日 21:46 ]

<巨・中>日本シリーズ進出を決め胴上げされる原監督

セ・リーグCSファイナルS第6戦 巨人4―2中日

(10月22日 東京D)
 大歓声に包まれた東京ドームで背番号「88」が10度舞う。「選手は疲れているので、私は(胴上げを)辞退しようと思ったんですが、選手が“ぜひ”“ぜひ”というので、ありがたく、いただきました!」。今季2度目の歓喜の儀式。満面に笑みを浮かべた巨人・原監督だが、その目は感激で少しだけ潤んでいた。

 3連敗からの3連勝で3年ぶり33度目の日本シリーズ出場が決定。指揮官が「いきなり3連敗という完全に土俵際、徳俵に乗った状態でした」と振り返ったように崖っぷちに追い込まれからてから地力を発揮。原監督は「多少の開き直りもあって、選手たちがよく頑張ってくれた。非常に価値ある(日本シリーズ)出場だと思います」と言葉に力を込めた。

 レギュラーシーズンでも開幕ダッシュに失敗しながら終わってみれば、2位中日に10・5ゲームの大差をつけてリーグ制覇。原監督は「一人一人が、そのことを一人一人が疑わず戦えたことが勝利につながった」と勝因に挙げ「価値のある、本当に素晴らしい勝利」と繰り返した。

 3年ぶりとなる日本シリーズでは就任1年目の栗山監督率いる日本ハムとの対戦。「セ・リーグの代表として、しっかりと、もう一つ整備してしっかりと戦いたい」。苦しみながらも第1関門を突破した指揮官の目は3年ぶりの日本一へと向けられていた。

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