高木監督「ただ、頑張っただけじゃ勝負事は駄目」

[ 2012年10月22日 21:49 ]

<巨・中>帰りのバスの中で無念の表情の高木監督

CSファイナルS最終戦 中日2-4巨人

(10月22日 東京D)
 3連勝の後、2連敗で最終戦に持ち込まれた中日は、最終戦の先発マウンドを中3日の伊藤に託した。第2戦では好投を見せたが、この日はわずか1回1/3を3失点でKO。早々に武藤にマウンドを譲ることになってしまった。最後の打者、荒木が三ゴロに倒れて敗退が決まった瞬間、中日の高木監督は帽子をとってグラウンドに一礼した。

 打線も5回まで無得点。6回に代わった沢村から1点。最終回にも大島の左前適時打で1点を返し粘りを見せたが、及ばなかった。

 3年ぶりに日本シリーズ進出を逃した中日の高木監督は「きょうは悔しいのひと言。ただ、頑張っただけじゃ勝負事は駄目。3連敗なら悔しくないけど、3連勝した後だけに本当に悔しい」と語った。

 前回、中日の指揮を執っていた1994年に、同率首位で並んだ巨人と最終130試合目にリーグ制覇を懸けて対決した「10・8決戦」に敗れた。そして今年もその宿敵に最終戦で苦杯…。「選手には“よく頑張ってくれた。ありがとう”と伝えた」とケガ人続出の中、最後まで粘りを見せた選手をねぎらったが「これで終わり」の言葉には悔しさがにじんでいた。

 ▽谷繁(敗退に)「全員を抑えないと短期決戦では勝てない。マークした人たちを抑えても、なかなかうまくはいかない」

 ▽浅尾(ブルペン待機も登板せず)「同点になってくれと期待していた。ことしは情けない結果だったので、来年こそはずっと1軍でいられるようにしたい」

 ▽大野(3回無失点)「いい経験をさせてもらった。もっと練習して来年につなげていきたい」

 ▽ブランコ(1回1死一、二塁で見逃し三振)「1回が大きかった。きょうはいい活躍ができなかった」

 ▽中日・権藤投手コーチ(巨人を追い詰め)「選手がよく頑張ったということ。それ以上にジャイアンツが強かった」

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