ボーグルソン 日本で磨いた制球力で逆転Vへ前進「あしたはすごいことになる」

[ 2012年10月22日 12:01 ]

ジャイアンツに逆王手をもたらしたジャイアンツのボーグルソン

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦 ジャイアンツ6―1カージナルス

(10月21日 サンフランシスコ)
 ジャイアンツが連勝で、対戦成績を3勝3敗に持ち込んだ。最大の功労者は、シリーズ2勝目を挙げたボーグルソンだ。

 4万を超える大観衆の中、初回3三振を奪うと、4回まで無安打毎回の7奪三振。「第5戦のジトの好投がモチベーションを高めてくれた」と振り返ったボーグルソンは、7回まで投げて最少失点の好投。右腕が初回から飛ばせば、打線もそれに呼応して2回まで5点を入れる活況ぶり。崖っぷちから息を吹き返したジャイアンツの逆転優勝への勢いは第6戦も止まらなかった。

 「日本でやってきたことを含め、これまでのキャリアの全てをこの登板で出した」。阪神、オリックスでの3年間では11勝。今季のレギュラーシーズンの勝ち星、14勝にも満たない成績だった。長いイニングを投げられないと先発失格の烙印を押されたこともあったが、その日本で学んだのは制球力。負ければ終わりというこの1戦でも許した四球はわずか1。日本球界を後にしてからは、マイナーからのスタートとなったが、いまやジャイアンツの投手陣になくてはならない先発の柱となった。

 「あしたはすごいことになる」と笑顔で話したボーグルソン。逆転優勝となれば、その功績はチーム一と評価されることは間違いない。

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2012年10月22日のニュース