田上“計算ずく”の大きくリード…悪送球誘い決勝点

[ 2012年6月12日 06:00 ]

<神・ソ>8回1死三塁、代打・関本の時、細川が三塁にけん制悪送球し、三塁走者・田上は松田をヒラリと飛び越え本塁に向かう

交流戦 阪神1-0ソフトバンク

(6月11日 甲子園)
 一見すると決勝点はソフトバンク・細川の単なる悪送球。しかし、その裏には阪神の三塁走者・田上の巧妙な仕掛けが隠されていた。

 0―0の8回1死三塁。ここで田上は大きくリードをとった。それを見た細川は投手にボール球を投げさせ、けん制で刺すサインプレーを敢行。2球目だった。外角に外した瞬間に三塁へ素早く投げたが、予測していた田上はラインの内側で頭から帰塁。三塁手・松田の捕球位置と重なった送球は田上の左足に当たってファウルゾーンを転々とし、本塁に生還。

 「(三塁ベースコーチの)久慈さんからも“捕手からのけん制があるぞ”と言われていた。投げてきたら、(ラインの)内側に入って(ボールが)当たったらいいなと思っていた」。是が非でも1点が欲しい場面。阪神ベンチはバットに当たった瞬間にスタートを切らせる「ギャンブルスタート」のサインを送り、田上もリードを大きくとった。さらに相手のけん制も頭に入れ、細川の悪送球を誘発させた。

 「細川も1点勝負だし、刺したいと思っていたでしょう。(交錯の)危険が伴います」と久慈コーチ。相手の策を上回る頭脳的な帰塁が決勝点を生んだ。

 ▼阪神・岩田(8回3安打無失点。8奪三振無四球でチームトップの5勝目)勝つことしか考えていなかった。攻めて攻めました。

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