前夜と同じ1死満塁…井端、今度は“スッキリ”サヨナラ打

[ 2012年6月12日 06:00 ]

<中・日>延長11回、1死満塁から中前サヨナラ打を放ち手荒い祝福を受ける井端(中央)

交流戦 中日1-0日本ハム

(6月11日 ナゴヤD)
 前夜をはるかに上回る大仕事をやってのけた。0―0の延長11回1死満塁。1ボールからの2球目、中日・井端が振り抜いた打球が中前へ抜ける。09年5月15日の横浜戦(ナゴヤドーム)以来、自身3年ぶり4本目のサヨナラ打。チームは30勝到達、リーグ首位を堅守した。

 「この10試合ぐらいずっとイライラしっぱなしだった。精神的に、打てないと蓄積してくるものがある。これで半分くらいは解消できたかな?でもまだ物足りない」

 前夜は9回1死満塁、同じ武田久から「最低の最低の仕事」と同点の遊ゴロを放った井端。最近は納得のいく結果が残せず、この日も4、9回の得点機で凡退していた。打席に向かう井端は、ベンチ前で高木監督から「スクイズもある」と言われ、「スクイズ(のサイン)を出される打者じゃ情けない。何とか打とうと思った」と発奮。ベテランの意地の一撃だった。

 4連敗の後に、得意の地元に戻って1分けを挟んで3連勝。巨人とともにリーグ30勝一番乗りを果たした。開幕から58試合目での30勝到達はリーグ連覇を果たした昨季と同ペースだが、昨季は貯金3で首位ヤクルトから3・5ゲーム差の2位。今季ははるかにそれを上回る。本拠地での交流戦を、3分けを挟む8連勝で締めくくり、高木監督は「(残りの)4試合ともナゴヤドームでやりたいね」と上機嫌で球場を後にした。

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