中畑DeNA 3戦目の初勝利!「いいもんだねえ」

[ 2012年2月20日 06:00 ]

<横・オ>対外試合初勝利に中畑監督は勝ち越し適時打の高城(右)を手荒く出迎え

練習試合 DeNA6-5オリックス

(2月19日 宜野湾)
 これがやりたかった。練習試合3戦目で初めての勝利の儀式。DeNA・中畑監督は笑顔でナインとハイタッチし、決勝打を放ったドラフト2位・高城(九州国際大付)の頭を叩いた。

 「勝たなくてもいいとか言ってたけど、勝利のハイタッチを早いうちにやりたかったんですよ。いいもんだねえ」

 記念すべき新生DeNAの初勝利を運んできたのは、本塁から左中間方向へ吹き荒れる宜野湾の強風、そして18歳のバットだった。1点を追う8回1死一塁だ。後藤が打ち上げた捕邪飛を横山が落球。打ち直した遊撃後方への飛球も、三ツ俣が捕球体勢に入りながら風に流され幸運な安打となった。その直後に敵失で同点に追いつき、なお2死二塁。ここで高城が二塁後方へ勝ち越しの適時内野安打を放った。

 「必死に食らいついていこうと。外のスライダーに腕を伸ばしたらポテンヒットになった」。2軍スタートも7日から1軍合流。自慢の強肩と勝負強い打撃でアピールを続ける。7回からマスクをかぶったこの日は三浦と20歳差バッテリーも組み、3投手を無失点リード。新人で唯一1軍に帯同している「清チルドレン」の活躍に、指揮官も「抱きしめてあげたくなったよ、おじいちゃんになった感じで。18歳でしょ。久しぶりに興奮したね。(2軍に)落とす気はありません」。球団では谷繁(現中日)以来23年ぶりとなる高校出新人捕手の開幕1軍にも太鼓判を押した。

 「きょうの勝利はいろいろな意味で大きい」と中畑監督。初戦が「120点」で2戦目は「50点」だったが「勝ったから60点にしようか。まだミスがあるし勝ってかぶとの緒を締めよ。いいこと言うようになったな、へへっ」。厳しい評価でも緩む口元。喜びは隠せなかった。

 ▼DeNA・森本(3回に本塁打。全力でダイヤモンドを一周し)徐々に頭で考えていることができるようになった。監督が目立っているけど、僕らはシーズンで目立てばいい。

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