巨人 ホールトン獲り!ソフトBと残留交渉難航

[ 2011年11月23日 06:00 ]

日本シリーズ第4戦、マウンド上でサムアップを見せるホールトン

 巨人が、今季19勝を挙げてリーグ最多勝を獲得したソフトバンクのD・J・ホールトン投手(32)の獲得に乗り出すことが22日、分かった。

 同投手はソフトバンクとの残留交渉が条件面で折り合わず難航しており、保有期限とされる11月30日までの合意は難しい情勢。巨人は同投手が自由契約選手として公示されるのを待って、獲得交渉をスタートさせる。来季に3年ぶりにV奪回を目指すチームにとって、先発投手陣の再編は急務で、最多勝男の獲得に動く。

 関係者の話を総合すると、ホールトンはソフトバンク側とシーズン途中から水面下で残留交渉を開始。球団側はこれまで数回にわたって条件面の提示を行っているが、今季年俸5000万円からの大幅アップを希望する本人サイドとは大きな隔たりがあるもようだ。

 今季途中には「福岡を愛している。気持ちはホークスにある」としたホールトンだが、昨オフにも交渉が難航して一度は自由契約選手となった経緯がある。そのときに獲得に向けて興味を示したのが、巨人やヤクルトだった。特に巨人は今季もシーズン中から継続して、去就問題についてその動向を見守ってきた。

 2年連続でリーグ優勝を逃し、今季リーグ3位に沈んだ巨人の敗因の一つが、外国人投手の不調だった。新戦力として期待されたバニスターは3月11日に起きた東日本大震災の影響で開幕前に帰国。同じく新加入のトーレスも1勝に終わった。10勝前後の白星を計算していたグライシンガーは1勝、ゴンザレスも3勝と大きく期待を裏切った。

 ゴンザレスは残留する方向だが、トーレス、グライシンガーは退団。今季の先発投手全体を見渡しても、2桁勝利を挙げたのは内海(18勝)、沢村(11勝)の2人だけ。先発投手の補強、なかでも外国人投手の補強が急務の巨人にとって、日本一球団で最多勝のタイトルを獲得したホールトンは喉から手が出るほど欲しい投手だ。

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2011年11月23日のニュース