ダル 斎藤とは「人間としての質が違う」

[ 2011年1月16日 06:00 ]

<日本ハム本社商品展示会>ファンからの声援を受けながら入場するダルビッシュ

 ダルも太鼓判!日本ハムのエース・ダルビッシュ有投手(24)が、黄金ルーキー・斎藤の社会人としての言動にお墨付きを与えた。球界の話題を独占している次代のエースに対し、ダルビッシュは自身のルーキー時代を振り返りながら苦笑交じりに比較した。

 「(斎藤と)僕の場合とでは人間としての質が違う。僕はメチャクチャ言ってたし、態度も良くなかった。結局キャンプで、やっちゃってますから」。04年ドラフト1巡目指名で入団。だが22歳の斎藤とは違い、1年目はまだ18歳のヤンチャ盛りだった。沖縄・東風平町での2軍キャンプ中に那覇市内のパチンコ店で喫煙しているところを写真週刊誌に撮られ、球団から無期限の謹慎処分。プロでのスタートは最悪の形だった。

 しかしダルビッシュはすぐに改心。あれから6年がたち、今では現役日本人最高年俸の5億円プレーヤーとなり、名実ともに球界のエースに成長した。ダルビッシュの「質が違う」との発言に「自分も結構ムチャクチャですよ」と話した斎藤からも、最も目標にされている投手でもある。

 この日の商品展示会では公の場でその斎藤と初対面。しかし他の新人選手と一緒にあいさつされた程度で「(控室の)席も違うし、話す時間がなかった」という。それでも過熱する報道に「そっとしてあげてほしい。本人のプレッシャーにもなる」と気遣い、「日本ハムは練習スケジュールは軽いが、(内容などは)ベスト。やり過ぎないようにすれば問題ない」とアドバイスも口にした。

 もちろんダル本人も人気ぶりは健在。場内試食の際には招待客が殺到、5人の係員に囲まれて移動するほどだった。だが、いくら人が群がってもエースの貫禄だ。動じるそぶりもなく「おいしそうだったんでいっぱい食べちゃいました」と笑った。

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2011年1月16日のニュース