打撃3部門で好成績の多村 優勝の大きな原動力に

[ 2010年9月26日 22:50 ]

 【ソフトバンク3-8楽天】優勝の知らせはベンチで聞いた。ソフトバンクの多村はガッツポーズをすると、近くにいた小久保に笑顔で優勝決定を伝えた。横浜在籍当時の1998年。チームは日本一になったが、自身は試合に出られなかった。プロ16年目で初めて貢献したと言えるリーグ制覇。「本当にいろいろな人にお世話になった」と感謝の言葉を口にした。

 優勝の大きな原動力になった。打率3割2分4厘、27本塁打、89打点はすべてチーム最高の数字。多くのけがで走攻守に優れた才能を出しきれなかった外野手が、今季は自己最多の140試合に出場して166安打を記録した。「1年を通して試合に出続け、貢献できた」と納得顔。この日は敗れたが1安打を放ち、好守も見せた。昨季終了後から始めたメンタルトレーニングの成果で、毎打席同じ心境で打席に入れるようになったという。
 前監督の王球団会長に才能を買われ、横浜から移籍して4シーズン目。妻子を横浜に残し、単身赴任で奮闘してきた33歳は「ようやく王会長に恩返しできた」と実感を込めて言った。

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2010年9月26日のニュース