6連敗…鈍った試合勘が招いた松田の判断ミス

[ 2010年6月24日 06:00 ]

<ソ・日>3回1死一塁、陽の打球をファンブルする松田

 【ソフトバンク3-9日本ハム】一瞬の判断ミスは試合の勝敗に大きく響く。ソフトバンク3点ビハインドで迎えた3回の守備だ。1点もやれないはずの1死一、三塁の場面でミスが出た。

 日本ハム・陽岱鋼の三ゴロはおあつらえ向きの併殺コースだったが、松田がお手玉。それでもその時点で三塁走者の小谷野はまだ、本塁への中間地点を走っていた。本塁へ送球すれば楽々アウトにできた場面だが「何とかゲッツーを取りたかった」と焦った松田は二塁へ送球。打者走者は俊足の陽岱鋼。すでに一塁を駆け抜けていた。併殺崩れで、痛い4点目を与えてしまった。

 湯上谷内野守備・走塁コーチは「実戦から離れていた影響がある。あそこはホームの方がいいよと試合中に注意した」。5月8日の西武戦(ヤフードーム)で左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折した松田は、前日22日の日本ハム戦(同)で1軍復帰したばかりだ。主力の故障もあって、2軍戦出場わずか2試合で緊急昇格していた。実戦不足の野手を昇格させなくてはならないチーム状況。その野手による状況判断ミスで致命的な失点。チームは今季ワーストの6連敗となった今、もう1度見直さないといけないのは、冷静で堅実なプレーだ。

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2010年6月24日のニュース