400本塁打・300盗塁はメジャーで3人だけ

[ 2010年1月7日 11:43 ]

400本塁打、300盗塁のドーソン氏が殿堂入り

 パワーとスピードを兼ね備えた打者の証明である「400本塁打・300盗塁」を達成した選手は、メジャーの長い歴史でもドーソンを含めて3人しかいない。190センチの長身で細身のスラッガーは走攻守で全力プレーを貫き、「ホーク(タカ)」の愛称で喝采を浴びた。
 新人王にも輝いたエクスポズでは本拠地球場が人工芝で足腰への負担が大きく、痛みを抱えてのプレーを強いられたという。1986年にフリーエージェント(FA)となり、天然芝のリグリー・フィールドを本拠地とするカブスへ移籍。翌年にチームは地区最下位だったが49本塁打、137打点でナ・リーグMVPを獲得した。
 当時は各球団のオーナーが年俸高騰を避けるため、FA選手と契約しないよう申し合わせて締め出しを図っていた。同じオフにヤクルトに入団したボブ・ホーナーのように日本行きも考えたという。妻の反対で翻意したが移籍先はなかなか決まらなかった。
 結局、カブスとは球団側が好きな数字を入れられるよう金額部分を白紙にした契約書を用意して交渉に臨んだ。「カネの問題じゃなかった。もう一度、野球を楽しんでプレーしたかったんだ」。殿堂入りの朗報を受け取った55歳は、誇らしげに話した。(共同)

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2010年1月7日のニュース