イチロー、動き万全「ここから僕の野球が…」

[ 2010年1月7日 17:19 ]

自主トレーニングで守備練習をする米大リーグ、マリナーズのイチロー

メジャー10年目 イチローが自主トレ公開

 センター左から右翼線方向へ、力強い送球が伸びる100メートル近い遠投。フリー打撃では気持ちよさそうに引っ張り、スタンドインを連発した。米大リーグ、マリナーズのイチローが7日、神戸市のスカイマークスタジアムで自主トレーニングを行い、ウオームアップの軽快な動きも含めて約2時間、万全さを物語る瞬間がいくつもあった。
 専任の打撃投手、練習パートナーを帯同して帰省。元日から生きた球を打った。「体が“そうしたい”と言っているからそれに従う」。昨季公式戦終了から2日後にはバットを握っていた。今オフはほとんど休みなくトレーニング。切れの良さはとても36歳とは思えない。
 昨季は胃潰瘍による故障者リスト入りや左ふくらはぎ故障などで、肉体的にも精神的にも極限の苦しさを味わった。そんな逆境で成し遂げた史上初の9年連続200安打。自らを重圧から解放し、より自分の感覚に素直に向き合うという姿勢は強まった。
 「去年、自分の野球の一つの基盤というか、礎ができたような気がした。ここから僕の野球ができそうな気がする。今まで(プロ入りから)18年、何かをやったという達成感がない。だから、その(今季が)スタートでありたいと思いますね」
 メジャー10年目。イチロー自身がその結末を最も楽しみにしているように聞こえた。

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2010年1月7日のニュース